ISBN4-569-61991-6
『サカタ荘221号室 エッセイ&コミック』坂田靖子 PHP研究所、2001年(品切れ重版未定)
(表紙画像は出版社サイトよりお借りしました)

こんなに気持ち良い秋晴れなのに(当ブログ地方)、ちょっと風邪気味の体調がうらめしいです。
皆さまはお元気でしょうか。
今日はさくっと短めに〜
そんな時でも読めてしまうのが坂田靖子さんの本。ということで、けっこう前の本なのですが楽しく読んでみました。

年代も種類もバラバラで、1983年から2001年と幅広すぎる、エッセイ&「単行本にあまり収録されていないミニマンガ」&お料理レシピなどのコラムがたくさん詰まった、ご本人いわく「坂田の福袋」が本書です。私も全部網羅してはいないのですが、坂田さんのこれまでに出た傑作選などは、かなり年代がバラエティに富んでいる気がします。ほんと、福袋みたいです。

私が坂田さんファンというのは置いておきまして、
そんなちょっと体調がよくない時でも、楽しく読める要素として
 ・エッセイもぬくぬくぽかぽかな作風である(金沢の雪の話など出てきますが、寒そうなのに感触が暖かいのはなぜでしょうか)
 ・食べ物の話が多い
 ・よけいなことを考えなくてよい気楽さ
 ・幸福感
などがあると改めて思いました。

80年代くらいの坂田さんのマンガにもあるような、「〜なのである!!!」という言い切りも、今読むと新鮮で
ふだん自分が、ものごとは多角的に考えなくては。。。とか、人の気持ちをおしはかりすぎて結論が出せなかったりすることを思い出して、「〇〇はこうなのである!!!」とかたはしから言い切りたい気持ちになりました。つまりは気楽な気持ちになれました。

やはり坂田さんの食べ物の話はイキイキとしていますね。
卵を始め、「私は外国の食べ物が大好きである!!(理由:カルチャーショックを受ける可能性が高いから)」と言い切る、洋風料理の数々(カワハギのブイヤベースのつくりかたなどがのっています)の文章がさえわたります。

まねをしてみたくなったのが、オリジナルレシピ「簡単!? サカタの晩ご飯1〜3」と、くわしく書かれた「英国式朝ごはんの中味」です。後者は、『バジル氏の優雅な生活』を思い浮かべ、面白かわいい貴族? のご夫婦が夜中にコックを起こして作らせた食事を想像して食べても美味しそうですよね。
想像通り、ほのぼの心があったまったかわいい本でした。
 
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