e1fca170c53603d3628c6b8b67c0fce2
『世界でいちばん素敵な夜空の教室』監修:多摩六都科学館天文チーム 写真:日本星景写真協会 文:森山晋平 三才ブックス、2015年
(表紙画像は出版社サイト(←テカポの写真がここで見られます ※再追記:PCからでないと見られないようです。ゴメンナサイ)よりお借りしました)

はーーーー。と思わずため息が出る、美しい本です!
こんなに美しい、自然風景と地上からの星空写真を見たのは初めてかもしれません。机上プラネタリウムというか、、、見ているうちに、体のムダな力が抜けていく気がしたので、これは手元に置いておきたい、と思って買ってしまいました。 

この写真は「日本星景写真協会」メンバーの写真家さんによる作品。「星景」という言葉も初めて聞いてウットリなのですが、この幻想的な写真の魅力をなんと言葉に表せばいいか! 

それが、非常に空気が綺麗だろう外国なら、それは綺麗だろうね。。と納得できるのですが、たとえば、大洗(茨城)の写真をごらんください(掲載できませんが)。月明かりに浮かび上がった波間の上に光る明るい星。。。大洗(個人的に大好きです)も負けていません。霧のように流れる波。ここは天国でしょうか、涅槃なのでしょうか。

つねづね、カメラマンさんのすごさに感服しています(テレビの秘境番組など、いつも撮ってる人の安全の方を心配しています)。自分では撮影が苦手で、技法などは全然わからないですが、自然の中の撮影は、忍耐力・持久力・体力・機材がハンパなく重そう・さらに山岳的な装備が必要だろうと思うと気が遠くなります。
さらに、夜間撮影が基本になる天文関係の写真は、ものすごく難易度が高そうな気がします。

私は理科が苦手な上、星が綺麗な山などに行きたいけれど、その体力も微妙なヘタレ。プラネタリウムでさえ、めまいがして冷房で風邪ひくくらいの情けなさです。
そんな私でも、本書で読みやすく解説されている「夜のふしぎ、星のひみつ」を、美しい写真とともに読んでいくことができました。

本書は34の「夜空がいちばんキレイな場所ってどこ?」というような質問に、本当にやさしい回答を用意してくれています。(答えは「ニュージーランドのテカポなどです。テカポは世界初の星空世界遺産を目指しています。(厳密に「どこがいちばん」とは言えませんが)と書かれています。)そして、有名なテカポの教会に、星空から垂直におろされた徴しのような天の川の写真が圧巻です。解説の厳密さが、当たり前ですが科学者の香り!

これも美しい、これも。。。(ため息)と見ていく写真が、日本国内が多いことに驚かされます。「絶景! 星空観光スポット」もおさめられていますし、本書の表紙も長野県の野辺山高原で撮影された写真なのです。

ちなみに、秋の夜空の見どころは、フォーマルハウト(魚の口)と秋の四辺形、なのだそうです。中秋の名月だけではないのですね〜。

本書を監修している「多摩六都科学館」のプラネタリウム投影機「CHIRON Ⅱ(ケイロン2)」は「世界一先進的」と認定されているプラネタリウムなのだそうです。万全を期して見てみたくなります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
帯には「星について語りたくなる」とあって、その通りになりました。そしてこの素晴らしい写真の数々は、心からおすすめしたいです☆
よろしければ「読んだよ」とポチをいただけると嬉しいです✨
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村


書評・レビュー ブログランキングへ

ありがとうございます✨